子どもの遊びっていったい何?

子どもの遊びっていったい何?パート1

子どもにとって遊びはとても大切なこと。寝ることや食べることと同じくらい大事だという専門家もいます。
そんな大切な遊びですが、遊びの内容や道具、環境などは発達段階によって違います。
「遊び」についてパート1では、就学前の子どもにとっての遊びとは?ということを発達段階別に考えてみました。

遊びっていったいなんだろう?

ひとことで遊びといっても、子どもとおとなではだいぶニュアンスが違ってきますね。おとなの場合は、遊ぶということを意識して「遊び」を始めますが、子どもの場合は、遊ぶことを意識なくても自然に遊びに発展したり、やってみたい気持ちで始めたことが遊んでいることになったりと、自分が楽しいと思ってやっていることが「遊び」となります。

遊びから育つことは? 遊びの大切さって?

遊びから育つことは? 遊びの大切さって?

子どもにとっての遊びのきっかけは、自分がやってみたいことです。おもしろそう、ためしてみたい、どんなふうになるのかな、といった好奇心がないと始まりません。
子どもが小さいころは、パパやママが勧めた遊び道具を使ったり、パパやママと一緒にできることをしたりするので、きっかけは自分ではないこともありますよね。けれど、その後興味がなければ、続けることはないので、やはり自発的な気持ちが大切です。
子どもが興味をもって遊び始めると、さらに楽しむためにいろいろと考えたり、できないときは、できるまでやってみたりするので、思考力や、忍耐力などが自然と育まれていきます。また、からだを使った遊びは、そういった力だけではなく、体力をつけるために役立ったり、遊びの種類によっては、柔軟性や巧緻性なども養われることもあるのです。
まさに子どもは自分の持っている能力をフル回転させて遊んでいるとも言えます。

子どもの発達に合わせて遊べるようにしよう

子どもの発達はひとりひとり違っていますよね。ほかの子と比べて、その差を気にするのではなく、我が子の発達に合わせて遊びの道具を用意したり、環境を整えてあげましょう。

生まれてから1年未満の赤ちゃんの遊び

生まれたばかりの赤ちゃんは、見ることや聞くことで五感が育つと言われています。見ることに関しては視力が弱いので、できれば鮮やかな色のものや色や形がはっきりとしたものを用意するとよいでしょう。視力が弱いからといって、あまり目の前に遊び道具を置くのではなく、安全のためにも、おとながしっかりと道具を持つようにし、顔の上には持っていかないようにしましょう。
音も大き過ぎるのはよくありません。穏やかでゆっくりとした中で音や色を感じさせてあげるとよいでしょう。

絵を描く赤ちゃん

1~2歳ころの遊び

このころになると、つかまり立ちや歩くことができるようになってきますね。体の筋力もだんだんと発達してくるので、自分でいろいろなところに行こうとして目が離せません。子どもが動いて移動できる範囲のところには危険なものは置かないように気をつけましょう。電気のコンセント部にカバーをつけたり、家具の角にクッションをつけたりするのもこのころです。
ボールを転がしたり、ものを箱に中に入れたり出したりするようなシンプルな遊びを好む時期です。繰り返し同じことをすることが楽しいと思う時期でもあります。

3~4歳ころの遊び

このころになると、転がしていたボールを投げることもできるようになる子もいます。手先も少しずつ器用さが出てくるころなので、空き箱や積み木などを重ねる遊びもたのしむことができます。
また、身近な人のやっていることを真似することが楽しいと思うようになるため、ママのしている料理や掃除、洗濯などもやりたいと思うかもしれません。子どもがやってみたいといったら、本物と同じような遊び用の道具を用意してあげるとよいでしょう。料理の真似事ができるおもちゃの包丁やまな板、野菜などもいろいろな素材がそろっています。また、フェルトや厚紙などを利用して手づくりの道具をつくってあげてもよいかもしれませんね。
さらに、量や数、色や形なども少しずつわかってきますので、知りたがった場合は、教えてあげてもいいですね。自分でしてみたいという気持ちもだんだんと育ってくるので、遊びを通して、自分の身の回りのことを覚えていくこともあるでしょう。

5~6歳ころの遊び

お友だちと関わる機会もでてくるので、だんだん社会性が育ってくる年ごろです。遊具で遊ぶときなどは、順番を覚えたり、譲ったり譲られたりということがあったり、一緒に鬼ごっこをしたりすることができるようになるでしょう。最初のうちは、うまく関わることができないことがあります。そういうときは、叱るのではなく、どうしたらいいかを教えてあげてくださいね。

子どもの遊びの中には、何が楽しいのだろうと思うものもありますよね。けれど、遊びを通して、子どもたちはたくさんのことを学んでいきます。危険がないように注意して、子どもたちの遊びを見守っていきたいですね。

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