赤ちゃんの発達ってどんな感じなの?

赤ちゃんの発達ってどんな感じなの?

ふだんあまり意識することはありませんが、私たち人間の成長発達は、1個の卵細胞の受精に始まります。およそ60兆もの細胞からできている大人のからだになるまでには、16年以上もの時間がかかるそうです。
そう考えると、赤ちゃんは成長過程の本当に始まりの部分ですね。その成長は、親として知っておきたいものですよね。
そこで、ここでは、子どもの発達について成長段階を追って、ザックリと調べてみましたので参考にしてみてください。

子どもの発達ってどう分けているの?

子どもの発達ってどう分けているの?

赤ちゃんが育っていく発達は、一般的に以下のように区分されています。
出生前期(胎児期)
周産期(周生期)
新生児期(~1か月)
乳児期(生後1か月~1歳半)
学童期(6歳~10歳)
思春期(11歳~14歳)
青年期(15歳~20歳)
※場合によっては、学童期を小学校6年生までということもあるようです。
このうち、一番急速に成長する時期が、出生前期(胎児期)です。
出生後の新生児期は、ママのお腹の中での生活から、胎外生活になるため、その変化に順応するために運動機能や知的面が急速に発達します。

子どもの機能的な発達

赤ちゃんは生まれてから満1歳位までのあいだに、神経系が発達するに伴って、運動機能が急速に発達し、知的にも目覚ましく発達していきます。
また、生まれてから満1歳になるまでの赤ちゃんは、一定の順序で原始反射が出現するといわれています。
よく知られている運動行動の発達は、以下の通りです。
16週:首がすわる、つかむ
40週:ひとりすわり、つかまり立ち つかんだものを放す
52週(12か月):支え歩き、ハイハイ、ボールなどを上手につかむ
18か月:転ばずに歩く、ひとりで椅子に座る、積み木などを2,3個積み重ねることができる。
24か月:走る、ボールをける、積み木などを6個くらい積み重ねて塔をつくることができる。

また、言語行動では、
16週:笑う、人を見てアー、ウーなどの声を出す
40週:1語を言う、音をまねる
52週:2語またはそれ以上を言う 物の名称がわかる
18か月:片言を言う、絵を理解する
24か月:言葉を組み合わせる、簡単な指示がわかる

さらに個人・社会的行動では、
16週:手や衣服などで遊ぶ
40週:簡単な遊びをする
52週:ボール遊びをする 服を脱いだり着たりすることを補助してもらいながらできる
18か月:こぼすことも多いが、自分で匙を使うことができるようになる
24か月:簡単な洋服をきることができる、人形であそぶ

心理的な成長はどんな感じ?

心理的な成長はどんな感じ?

赤ちゃんの心理的な成長はどのような感じでしょうか。新生児期から学童前期までザックリとみていきましょう。
新生児期
赤ちゃんの眼の発達はまだ未完成ですが、生後2週間くらい経つと光度と色調の差がわかるようになります。両方の眼の調節作用は、7~8週くらい経つとかなり発達してきます。赤ちゃんは、外的刺激に反応して欲求をみたすようになっていきます。
生後2週間くらい経つと味覚がでてきます。
乳児期
赤ちゃんは、運動機能が発達していくにしたがって、自己の認識やパパやママ、ほかの人に対して反応をするようになります。
ママのことは、3か月くらいまでにはハッキリとわかるようになるといわれています。7~8か月頃になると人見知りが現れることがあります。
1歳頃になると、お友だちを喜ぶようになり、やがて歩くことができるようになると社会性が急速に発達します。
言葉に関しては、2~3か月で喃語が話せるようになることが多く、有意な言葉を発するのは1年3か月~といわれますが、諸説あり、さらに個人差も大きいものです。
幼児期
この時期の子どもは、次第に数や文字、色、かたち、大きさなどの分別ができるようになってきます。とくにことばが急速に発達する時期で一語文から二語文、そして3歳頃を過ぎるあたりから、過去や未来も使い分けることができるようになっていきます。
それに伴うように、拒否的反応が現れるようになります。いわゆる反抗期と呼ばれるのはこの時期のことです。しかし、それは幼児が「自我に目覚めた」ということで、成長過程においてとても大切で必要なことのひとつです。
学童前期
学童前期の子どもは、集団での遊びを好む時期です。そのため喧嘩もよくありますが、仲直りも早いといわれています。おとなを信頼し、依頼心のある時期なので、おとなのいうことを素直に聞く時期といわれています。
その反面、情緒が動揺しやすいので、パパやママ、先生などおとなの態度に敏感に反応することがあります。
言葉の発達が著しい時期で、知識欲が盛んになります。

子どもの発達、とくに赤乳幼児期の発達について大まかに挙げてみました。赤ちゃんの発達には、とても個人差がありますので、参考にしながら、子育てをおおらかに楽しんでくださいね。

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