1歳半健診が怖いママは多い?1歳半までの発達目安と検診の内容

1歳半健診が怖いママは多い?1歳半までの発達目安と検診の内容

ハードルが高すぎる?“魔の1歳半健診”

1歳半検診は0歳から受けていた定期健診と違い、確認する項目が増えハードルが一気に高くなります。
世のママの間では“魔の1歳半検診”と呼ばれていることもあり、健診の前から不安になってしまう人も多いのではないでしょうか?

1歳になった頃から周りの目が一気に変わり、「これはできるの?」など色んな人から聞かれる機会が増えるので、1歳の誕生日を迎えたばかりなのに焦りを感じてしまうママは少なくありません。

「成長の度合いやペースは人それぞれ」。そう頭では理解していても、“もしも”を想定して落ち込むのも無理はありません。
考えすぎてしまうのも落ち込むのも、我が子を大切に思うが故です。

今回は、そんな不安を抱えたママが気になる1歳から1歳半までの発達目安と健診内容、引っかかった場合などを詳しく解説していきます。

成長が嬉しい!1歳から1歳半までの成長・発達目安

成長が嬉しい!1歳から1歳半までの成長・発達目安

1歳を過ぎると0歳の時以上にできることが増えるので、ママもコミュニケーションを取ることが楽しくなってきます。
1歳から1歳半まではたったの6ヶ月ですが、昨日できなかったことが今日突然できるようになるのもこの時期ならではの特別な成長です!

「明日は何ができるようになっているんだろう?」と明日の成長がもっと楽しみになる、6ヶ月間の成長の目安をご紹介していきます。

1歳0ヶ月~1歳3ヶ月の成長・発達目安

1歳を迎えた辺りからつかまり立ちがしっかりとできるようになり、あんよができるようになってきます。
1歳3ヶ月までに歩かない場合も、伝い歩きや掴まらずに立てるようならしばらくすると歩き始めるので基本的に心配する必要はありません。

はーい!やバイバイ、いただきますなどのまねっこが上手になり、褒めると喜ぶ仕草が可愛い時期です。
また手先が器用になるので、物をつかむだけでなくボタンを押したりおもちゃのギターの弦を弾いたりピアノの鍵盤を押したりできるようになります。

見覚えのあるものや好きなもの、気になるものなどを指さしして「あ!」とアピールするようになるだけでなく、「ママ」や「ワンワン」、「ブーブー」など意味のある言葉をしゃべるようになる子も出てきます。

自己主張が芽生えてくる時期なので、ご飯を自分で食べたがったり思ったようにいかないと怒ったり泣いたりするようになり、ママが戸惑ってしまうこともあるかもしれません。

しかし「ないないしてね」や「おいで」などの言っている言葉の意味が徐々にわかってくるので、成長の喜びをより実感できるのではないでしょうか。

1歳3ヶ月~1歳6ヶ月の成長・発達目安

1歳3ヶ月を過ぎると、イヤなものをはっきりとイヤ!と意思表示するようになったりヤキモチをやくようになってきます。

指先が器用になるので、1歳になりたての頃にできなかった遊びができるようになったり上達したりと遊びの幅が広がります。
積み木を上手に積めるようになり、クレヨンなどで画用紙になぐり書きをするなど遊びの成長がとても著しいです。

パチパチやはーい!などのまねっこだけでなく、食事でスプーンを使ったり歯磨きや手を洗うなど“物を使ったまねっこ”が上手になるので、ママもコミュニケーションが今まで以上に楽しくなるのではないでしょうか。

着替えやお片付けといった毎日の習慣をしっかりとつけて教えることで、子どもも自分から率先してするようになります。
最初はなかなか上手にできませんが、褒めてあげることでもっとまねっこしたい!という意思が芽生えるので、たくさん褒めてあげましょう!

1歳前後の頃にママが悩みがちなことってどんなこと?

出産する前からママの悩みは耐えることがありません。
病気や大きさ、発達など考えればキリがなく、時に疲れてしまう事もあるのではないでしょうか?

1歳半健診を前にして、今まで「きっと大丈夫!」と思っていたことも「本当に大丈夫なのかな…」と不安に変わってしまっているママさんは決して少なくありません。

そんな時に周りを見るとなんだかみんなできているように見えてしまいがちですが、1歳前後の頃に悩みがちなことは意外と周りも同じように悩んでいるのかもしれません。

子どもがなかなか歩かない

やはり“子どもが歩かない”というのは、1歳前後のお子さんをもつママさんの悩みの種になりやすいです。
10ヶ月健診の頃から歩き始めている子もちらほら出てきているので、「うちの子は何か問題があるのでは…」と心配になるママさんも多いようです。
しかし、つかまり立ちや何もつかまらないでたっちできている場合は大抵はしばらくすれば歩き始めるので基本的に心配はいりません。

また、早産だった場合は本来の予定日より早かった分成長も遅い傾向があるので、それほど心配する必要はないのでゆっくりと成長を見守ってあげましょう。

早く歩いてくれないと我が子を思う母心としては心配になってしまいますが、歩くことよりもハイハイをしっかりすることが重要であると言われています。

もちろんハイハイをせず歩き始める子もその後の成長に差し支えることはありませんが、ハイハイをすることで全身の筋肉や体幹、バランス感覚が鍛えられるだけでなく、脳の発達が早くなるという結果が出ています。

つまりハイハイはいい事だらけなんですね!

なかなか歩かない子の中には、歩けるほどの身体づくりができていてもハイハイのスピードが速く「ハイハイが大好き!」という子もいたりするので、必ずしも何か問題があるわけではありません。

1歳半まではゆったりと構えていて大丈夫です。

指差しをしない・できない

指差しも1歳~1歳半のお子さんをもつママさんの悩みとして非常に多い問題です。
1歳半健診でも「指差しができるかどうか」の項目があるので、不安に思うママさんは少なくありません。

しかし心配になる反面、「指差しってそんなに重要なの?」と不思議に思っている人も多いのではないでしょうか?

実は指差しは「ことばの前のことば」と言われることもあり、子どもにとって大事なコミュニケーションツール。
欲しいものや興味のあるものを指差してママに伝えるので、発語と深いかかわりがあるんです。

「うちの子は指差しができない…」と思っているママさんの中には、人差し指を使って指差しができないことを指している人もいますが、指差しといっても形はさまざま。

人差し指と親指でつまむようにして指す場合や、手のひらを使って表現する子もいます。
そこまでできている場合は基本的に心配はいらないようです。

もし全く指差しをする素振りがない場合は、ママが絵本やおもちゃを指差しして「〇〇だね」と言ってみたり、お散歩中に指をさして「お花だね」など言うようにするとあっという間に習得することもあります。

大人には指差しをするという習慣がないので、初めての子育ての場合は特に指差しを意識してすることもありません。
そういったことから指差しを子どもが覚えないケースがあるので、心配になったらコミュニケーションの一環として遊びながら指差し練習をしてみてくださいね。

まねっこをする時としない時がある

これも1歳半健診を控えたママさんが悩みがちな問題です。

家ではバイバイできるのに外ではバイバイしない、1週間前まではしたのにしばらくしない…といった心配から「何か問題があるのかも…」とママが落ち込んでしまうケースもあるようです。

「もしも1歳半健診の時にしなかったらどうしよう…」と、1歳半健診がますます憂鬱になってしまいがちですが、この時期の子どもはとっても気ままです。

やればやるほど褒めてもらえるのでたくさんやる時期もありますが、一定期間を過ぎると飽きてしまってパッタリとしなくなる事も多々あります。
また別のことに夢中になっていたり、気分ではない事ももちろんあります。

もしも1歳半健診の時にやらなかったとしても「異常」と即診断されるようなことはまずありません。
家ではやるのかどうかをしっかり聞いた上で判断してくれることが多く、そうでなければ「家ではいつもします」と伝えましょう。
家でやるかどうかも保健師にとっては重要な判断材料です。

意思を持ち始めた子どもだからこそ、なかなか大人の思うようにいかずヤキモキしてしまいますが、「子どもの気分」をちゃんと保健師さんやお医者さんはわかってくれるので安心してくださいね。

気になる1歳半健診の内容は?

気になる1歳半健診の内容は?

1歳半健診の内容は今までの健診よりも色んなことを検査するので、なんだか子どもを受験に送り出すような気持ちになってしまいますよね。

もし引っかかったら“ダメな子”の烙印を押されてしまうような、そんな気持ちになってプレッシャーに押しつぶされてしまうママはとても多いです。

しかし、1歳半健診は「子どもを試すものではありません」。
もしも万が一何か問題が見つかった場合に見過ごす事がないように、早く対処することで他の子とほぼ変わらない状態で育ってもらうために細かく診てもらうものです。

それでは気になる1歳半健診の内容を詳しく説明していきましょう!

検診の内容|①保健師と記入した問診票の確認

健診のお知らせと一緒に同封されていた問診票をもとに、ひとつずつ保健師さんと一緒に項目を確認していきます。
歩き始めているかどうか、「ママ」や「ワンワン」などの意味のある言葉を話せるかどうかだけでなく、おやつの頻度や歯磨きの習慣、就寝時間などの1日の流れについて詳しく聞かれることもあります。

1歳半健診は子どもの健診ではありますが、育てているママの健診でもあります。
育児や成長・発達について心配ごとがある場合は話してみて良いでしょう。

検診の内容|②身長や体重の計測

いつもの健診と内容は基本的にかわりません。
身長・体重の計測や医師による胸と背中の聴診、頭部と胸部の計測と触診、性別によって違いますが性器の視診または触診、聴覚と視覚のチェックを行います。

体重の測定中に泣いたり暴れる場合は、ママと一緒に体重計に乗って測るケースもあります。

検診の内容|③歩行や微細運動の診察

よちよち歩きができているかどうかや歩行時の様子を医師もしくは保健師がみます。

1歳半の子どもの約10%が1歳半健診の段階で歩行が難しいという報告があるので、歩けないからといってすぐに異常と診断されることはありません。
現時点の状態をしっかりと見た上で判断されるので安心して臨んでくださいね。

そのほか、手指の微細運動の診察も行います。
積み木やブロックを詰めるかどうかや、絵本を開いて「アンパンマンはどれ?」など質問して指差しできるかどうかを確認します。

地域によっては背後から名前を呼んで反応するかチェックすることもあるようです。

検診の内容|④虫歯の確認や歯磨き指導

乳歯の本数や虫歯がないか、汚れがついていないか、生え方に異常がないかや口内環境もチェックします。
その後は歯磨き指導が行われたり、地域によってはフッ素塗布が施されることがあります。

これらは歯科検診と流れはほぼ同じなので、事前準備の必要は特にありません。

1歳半健診が不安な人は予習をすると良い?

1歳半健診は基本的にほぼ集団検診なので、周りと比べて健診中に落ち込んでしまうママもいるようです。
ママ自身の心の余裕こそが子どもの余裕、そうわかっていてもなかなか割り切るのは難しいですよね。

もしも1ヶ月半健診の内容に不安を抱えて悶々とした日々を送っているようでしたら、“1歳半健診の予習”をオススメします。

絵本を見て「リンゴだね」と言って指差しの練習をしたり、積み木や画用紙とクレヨンを購入して毎日のママとのコミュニケーションに取り入れてみたり、健診で行われる内容に普段から馴らしておくことで不安も解消されるのではないでしょうか。

安定してできるようになれば、本番でできるようになる確率もぐんと上がります。

しかし、1歳半健診は決して子どもを試すテストではありません。
できないからといって怒ったりすることはせず、あくまでも“ママの心の安定を獲得するもの”であり、親子のコミュニケーションの一環として楽しむ気持ちでいてくださいね。

事前準備を整えたらリラックスして当日を迎えよう

1歳半健診は子どもを試すテストではなく、あくまで早期対処することで十分に回復可能な疾患を見落としなくするためのものであり、同じ月齢のお子さんを持つママさん同士のコミュニケーションの場であり、そして普段なかなかできない子どもについての相談を気軽にすることができる場所です。

確かに母心としては、大事な我が子を想うが故に不安になったり比べて落ち込んでしまいがちです。
しかしお腹の中からずっとママのことを知っている我が子だからこそ、その不安を察知してママと同じく悲しい気持ちになってしまうのです。

不安になりすぎてつぶされてしまうママを子どもは当然心配します。
だからこそ事前準備をしっかりして、周りを見ず比べず、おおらかな気持ちで当日を迎えましょう!

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