赤ちゃんの遊び食べの対処法はある?

赤ちゃんの遊び食べの対処法はある?

赤ちゃんの離乳食が進み、自分の手でスプーンを持って食べることができるようになってくるとパパやママにとって、その成長はとてもうれしいものです。
早く、上手に食べることができるようになってくれれば、家族でレストランに行ってお食事を楽しむことだってできるようになります。
けれど、赤ちゃんがスプーンを持って、自分で食べ始めると、最初のうちは、あちらこちらが汚れてしまったり、赤ちゃんが食べ物で遊んでいるようにみえてくることもあります。
そんな様子をみていると、食事を終わりにしてしまった方がいいのか、それとも手伝ってあげて食べさせた方がいいのかなど、どうしてよいのかわからなくなってしまいます。
パパやママからすると、こんな困った行動をとる赤ちゃんですが、それには理由があるのでしょうか。また、どうしたらやめてくれるのでしょうか。

赤ちゃんはなぜ遊び食べをするの?

赤ちゃんはなぜ遊び食べをするの?

一般的に赤ちゃんの「遊び食べ」といわれる行動は、つぎのようなことをいいます。
食べ物をスプーンでグチャグチャとかき混ぜる
ごはんとおかずを混ぜたり、みそ汁やスープにごはんやおかずを入れる
飲み物の中にごはんやおかずを入れる
飲み物をわざとこぼす
テーブルや床の上に食べ物を落とす
食器を落としたり、スプーンを投げたりする
食べ物を食べずにこねる、お皿の中身をぐちゃぐちゃに混ぜる
椅子の上で立ち上がる
食べながら歩き回ったり、遊んだりする
このほかにも、子どもによって違う遊び食べをすることもあります。
このように、食事をするだけではなく、ほかのことをしたり、食事のマナーに反するような行動をして遊んでいるように見える行動のことを「遊び食べ」といいます。

子どもはわざとやっているの?

こういった行動は、大人からみると、よくない行動にみえますよね。
行儀がよくないというだけでなく、食べ物で遊ぶということは、食べ物を粗末に扱うこととして、実際によいこととはいえません。
では、子どもはなぜ、そういう行動をとってしまうのでしょうか。
じつは、子どものこういった行動には、それなりの理由があります。
子どもにとって「遊び食べ」という行為は、食べ物で遊んでいるというよりも、「食べ物に興味を持った」「大人の反応に興味を持った」ということの表れなのです。
1歳前後の子どもにとっては、食べ物とおもちゃの区別はつきません。
自分が食べているごはん(米)の粒々が気になって潰したり、スープのトロトロ感に興味を持ってこぼしたりしていることが、大人にとっては「食べ物で遊んでいる」ことに思えます。
「潰す」ことや「トロトロと流れる液体に興味を持つ」という行為そのものは、好奇心からくる行動なので問題はないことは、わかりますが、それを食べ物を使ってやるということはよいことではありません。
また、椅子の上に立ったり、立ち歩いて遊んでしまうという行為は、それをしたときに、パパやママが自分に注意を向けてくれることが、うれしいと感じたり、楽しいと感じてしまうことから、遊び感覚で何度もしてしまうという場合が多いものです。とはいえ、椅子から落ちて怪我をするなど安全面で心配な行為です。

遊び食べを始めたらどうしたらいい?

遊び食べを始めたらどうしたらいい?

子どもが遊びながら食べていると気がついたら、まずは落ち着いて、あわてて叱らないようにしましょう。
子どもが、スプーンでグチャグチャとかき混ぜたり、ごはんとおかずを混ぜたり、みそ汁やスープにごはんやおかずを入れたりし始めたら、まずは「混ぜないで食べようね」と落ち着いて伝えてくださいね。
そして、子どものお茶碗からでもいいので、ママがスプーンでごはんを一口パクンとおかずと混ぜずに食べて「おいしいね」などと言ってみましょう。
飲み物の中にごはんやおかずを入れてしまったら、すぐに取り換えて飲み物や汁物のお椀は、少し離れたことろにおいてくださいね。
飲み物をわざとこぼすときや、テーブルや床の上に食べ物や食器を落とすときも、同じように離して置いてください。
スプーンを投げたら、お食事は終わりと言ってみましょう。
このほかにも、子どもによって違う遊び食べをすることもあります。
このように、食事をするだけではなく、ほかのことをしたり、食事のマナーに反するような行動をして遊んでいるように見える行動を始めたら、叱らずに、ゆっくりと正しいことを教えてあげてくださいね。

赤ちゃんが遊び食べをするというのは、「成長の証」でもあります。汚したり、散らかったりして、イライラすることもあるかもしれませんが、少しの間ですので、成長を見守ってあげてくださいね。

関連記事一覧

  1. この記事へのコメントはありません。