こんな読み方でいいのかな?絵本の読み聞かせかた

こんな読み方でいいのかな?絵本の読み聞かせかた

子どもに絵本の読み聞かせをしているママも多いようですが、こんな読み方でいいのかなと迷ったことはありませんか?
そんなママのために、効果的な絵本の読み聞かせかたを、ご自身のお子さんに夫婦交替で読み聞かせをしてきたという元幼稚園の先生に聞いてみました。

絵本を楽しむポイントってあるの?

子どもと一緒に絵本を楽しむためには、いくつかのポイントがあります。
けれど、どれも難しいことではありません。
少し意識するだけで、より楽しむことができるポイントを大きく5つ挙げてみました。ぜひ試してみてくださいね。

子供に本を読んであげるママ

ポイントその1

絵本を読む空間づくりをしましょう。
子どもと絵本を読むにはまず、絵本を読むための空間を用意します。
けれど特別な場所を用意するということではありません。子どもが一番すきな場所、または一番リラックスする場所を選ぶだけです。絵本の世界に集中できるような空間が適しています。
周囲に子どもがすきなおもちゃやテレビなどがあると気が散りやすいもの。そういったものがないような場所を選んであげてください。
また、部屋が広すぎると、声が拡散してしまうので、リビングだったら隅のほうを選ぶなど、あまり広い場所ではない方がおすすめです。
ママやパパと子どもが、どんな位置関係になるのかも大切です。
膝の上にのせて読んであげる、並んで座って読んであげるなど、子どもが落ち着いて聴くことができる位置を選んであげましょう。
膝の上にのせたいというパパが多いようですが、子どもの中には、膝の上は落ち着かないという子もいますので、無理じいはせずに子どもの希望に合わせてあげてくださいね。

ポイントその2

読む絵本は、子どもに選ばせてあげましょう。
パパやママが小さいころに読んだ絵本や、読んでもらった絵本は、思い入れもあって自分の子どもにも読んであげたいと思うでしょう。たまにはよいのですが、普段はできる限り、子ども自身に選ばせてあげましょう。
おとなの読んであげたい本と子どもが読んでもらいたい本は意外にギャップがあるものです。
子どもは、お話の内容よりも言葉の繰り返しなど、響きのおもしろさに興味をもつことも多くあります。

ポイントその3

ゆっくりと間をあけて読みましょう。
子どもは、パパやママの声を聴きながら、絵や文章を追っています。その様子をうかがいながら、ゆっくり読んであげてください。
強く興味を示していたら、そのページを少し時間をかけてもよいですね。子どもがじっくりと味わっていると感じたら、読むペースを遅くしたり、次のページに進むのを待ってあげたりしてください。
また、読んでいる途中で子どもが、「これなに?」「これ、みたことあるね。」などと言ってきたら、その反応に応えてあげるようにしましょう。
あまり詳しく説明するよりは、シンプルな説明をしてあげてくださいね。
絵本の世界観から離れないようにすることがポイントです。

子供に本を読んであげる夫婦

ポイント4

おとなが一番やりたくなってしまうのが、子どもに感想を求めること。
読み終わってすぐには感想を聞かないほうがよいでしょう。
少し間をおいてから、「どうだった?」「おもしろかった?」とサラリと聞くのがおすすめ。「どんなところがどうおもしろかった?」「あの場面では、どうしたらよかったのかな?」などの細かく聞くことはおすすめではありません。

ポイント5

絵本を読むときは、最初にママが題名をいい、すぐにページをめくって読み始めることが多いようです。
けれど、実は絵本の表紙には、作者さんの想いが込められているものも多いのです。また、絵本の表紙にかかれている作品名も、その絵本の特徴が表れているものなのです。
ひとりひとりに名前があるように、絵本の作品にもたったひとつの作品名があります。
内容に進む前に、まず絵本の表紙を一緒にみて、作品名や作者さんにも関心をもつようにさせてあげると、個を大切にする心を育むことにもつながります。

絵本の読み聞かせは、ママばかりでなくパパが読んでくれるというご家庭もありますよね。
パパとママのどちらが読んでもよいと思いますが、たまにはちがう人が読んであげると、子どもにとってはとても楽しいものになります。
兄弟で本がスラスラと読める年齢のお兄ちゃんやお姉ちゃんがいる場合は、上の子が読んであげるのもおすすめです。

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